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「草を結ぶ」の意味や読み方

草を結ぶ

読み方
くさをむすぶ
意味
死後に恩に報いること。春秋時代、晋の魏顆(ぎか)は魏武子(ぎぶし)の子であった。武子に妾があったが、子はなかった。武子が病んだ時、武子は魏顆に、自分が死んだら妾を他に嫁にやれと言った。後に武子が危篤になった時、武子はこの妾を殺して自分の葬に殉ぜしめよと言った。武士が死んだ時、魏顆は父の正気の時の遺言に従うと言って、妾を他に嫁せしめた。その後、晋は秦と戦った。輔氏(ほし)というところで一人の老人が草を結んで、秦の勇将の杜回(とかい)を禦(ふせ)いでいた。杜回は、老人の結んだ草につまずいて倒れ、魏顆は杜回を討ち取って秦軍を破った。後にその老人が顆の夢に現れ、自分はあの妾の父である、君が先君の正気の時の命に従って娘を助けてくれたので、その恩に報いたのである、と語った。
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